伝える、こと

LIVEにしても、芝居にしても。
自分の好きな人、応援してる人が、舞台に立ち続けてくれるかどうかは、本人次第。

彼らが舞台上にいる。
それを観られるって、当たり前のことじゃない。
その瞬間ってとても貴重。
忘れがちだけど、特別なこと。

元々、ステージ上の人たちに感想を伝えることにあまり興味がなかった。

あくまでも、私は“ステージの下”から彼らを観てる、お客さん。
彼らは“ステージの上”で私たちに何かを伝える、その道のプロ。

私たちは彼らによって表現される“何か”を受け取る。
受け取るものは、人それぞれで、もしかしたら彼らが伝えようとしたものとはズレてるかもしれない。
でも、オンリーワンの正解はきっとない。
彼らが意図したものと異なっていようと、私が感じたことは私にとっての正解。
だから、私の“正解”は私のもの。

芝居に関しては、アンケートがあれば基本的に書いてる。
自分の感想を、観劇後、その場で思いついたことを、勢いで書く。
芝居観た直後のアンケートなんて、まだほとんど消化できてない。
だいたいの感想と、よほどインパクトがあったことしか書けない。
だから、ブログで細かい部分の感想を残してた。
これも、あとで自分で読み返すのが目的。
別に誰かに伝えることを主目的にしてない。
（ネット上で公開してる以上、“誰か”に伝わるのは事実だけど）

どちらにしても、やはりとても自己満足な行為なわけで。
それをステージ上の人に伝えるってことはさほど重要じゃないと思ってた。

劇場やライブハウスに足を運ぶこと。
それが一番確実な意思表示。

でも、必ずしも気持ちが伝わってるわけじゃないのかな、って感じる。
やっぱり、きちんと言葉にしないと伝わらないことがある。

アンケートがあれば、そこに感想を書くことで、気持ちを伝えることも可能。
（最初に書いたことと、ちょっと矛盾するけども）
もし、直接伝える機会があるのなら、伝えるのも悪くない。
最近、そう思う。

舞台上の人に、舞台から降りているときに近づくのは、ずっと避けてた。
キャラメルボックスが、出待ち入り待ち禁止してたしね。
役者とお客さんが近づき過ぎないようにしてた。
たぶん、その影響が強い。

それでいいと思ってきたし、私のスタンスにもあってた。
（キャラメルのスタンスが、私のスタンスがなった、とも言える）
（見事なまでに、“教育”されてんだよなぁ、そのあたり）

舞台から降りたら一個人。
そういう気配りやルールも必要だと思う。

と書いておきながら、直接伝えるのもありって言ってるわけだけど。

自分の立ち位置や対象との距離、バランス。
自分は何を求めてるのか。

近付き過ぎると、見えなくなることもある。
客観的に物事を判断するには、対象からある程度の距離が必要。
それは強く思う。

それでも、感想を直接伝えられる距離にいるなら。
そのチャンスがあるのなら。
直接伝えるのもありなのかな。

応援してるって声は、意外と本人にはストレートに届いてないみたい。
立て続けにそんなことを感じる出来事があった。

最初に書いたように、彼らが舞台に立ち続けてくれるのは“当たり前”じゃない。
応援してるってことが伝わってなければ、舞台から降りてしまうかもしれない。

沈黙は了承じゃない、無関心。

その“当たり前”じゃない、特別な出来事が続いていくために。
「応援してます」って一言がちょっとした力になるのなら。
言葉にして、直接伝えるのもありかな、と思う。


と、書いてるうちに若干わけわからなくなってしまった（笑）