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幸福は浜辺の上にある [その他]

3月11日。

あの日は、土岐麻子ちゃんのLIVEに行く予定でした。
ちょうどシャワー浴びて、出て来たばかり。
大きな揺れ。
柱に捕まりながら、考えたこと。

やべっ。
このまま何があったら、私、裸のままだっ!

揺れる中、必死に着替えてましたよ。
いま思い出すと、笑っちゃうけど、ほんと必死に。

揺れが収まるのにずいぶんかかって。
地震酔いしたね、あの長い横揺れには。
そんななか、あぁ、今日のLIVEは無理だろうな、って。
簡単に着替えて、もちろん、ビルボードに行くような格好じゃなく。
もぉ、いいや、と。


そのあとは、みんなが経験した、経験している通り。
LIVEや芝居は中止が続々と決定。
被災地の様子がテレビに流れ。
福島では原子力発電所が大変なことに。
そして関東では計画停電。

非常事態だ!と張り詰めていた最初の数日。
そのうちに辛くなり始めた。
LIVEがない。
公演がない。
みんなに会えない。

メールやネットでやりとりするうち。
何となく、泣き言が多くなってきた頃。
4ヶ月ぶりに更新されたブログ。
http://www1.blog.so-net.ne.jp/2011-03-15
これにずいぶん救われた。

そして、翌朝。
もう一度、この記事を読み直そうとして開いたページ。
http://www1.blog.so-net.ne.jp/2011-03-16
違うブログを開いたのかと一瞬思った。
次の瞬間、友人たちに一斉にメール。

シュンちゃんに会える。
シュンちゃんの音が聴ける。
そして、みんながまた集まれるっ!!

どれだけ嬉しかったか。
友人たちとメールのやりとりしながら、泣いてた。
嬉しくて、嬉しくて。
それで気づいた、自分がかなり無理をしていることに。
自覚はまったくなかったんだよね、それまでは。

16日。
下北沢に集まって、好きな音を聴いて。
泣くだろう、って思ってた。
笑ってたんだよね、実は。
泣く暇もなく、ずっと笑ってた。
シュンちゃんに「ありがとう」と伝えて帰路についた。

そして、18日。
渋谷にまた集まった。
フロアの真ん中にステージ。
それをぐるっと一周、囲むように客席。
照明も落として、暖房切って。
豚汁とおにぎりを頬張りながら。
Schroeder-Headzを聴きながら泣いた。
何度も泣いた。
ここで音楽を聴いていられる幸せ。
大好きな人たちが奏でる音に包まれて。
私はほんと幸せだった、安心した。
大丈夫、だいじょうぶ。

翌19日。
二日連続で7th FLOORに。
今度は綾部さんの歌を聴きに。
どうしても、聴きたかった。
綾部さんの歌が、声が。
間に合わないかもしれない。
それでも、1曲でいいから、聴きたい。
仕事終わって、本数減ってる電車乗り継いで。
ほんの数分前に飛び込んだ。

綾部さんの歌声を聴きながら、何度も泣いた。
前日とは違う思いがこみあげた。
切なくて、苦しくて、でも幸せで。

震災前とまったく同じ状態には戻らないんだろうね。
色んなものがきっと変わるし新しくなる。

私たちは変わり続ける。

『ロス~幸福は浜辺の上にある~』


幸福はどこにあるのかな。

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