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『グロリア』 [観劇]

『グロリア』チラシ
ハイリンド第10回公演 ハイリンド×サスペンデッズ 『グロリア』初日@下北沢「劇」小劇場
2010年10月14日19時半開演 C列8番

作・演出:早船 聡(サスペンデッズ)

出演:
伊藤総/佐藤銀平/佐野陽一
伊原農/枝元萌/多根周作/はざまみゆき

※詳細後日追記します。とりあえず、感想のみ。




まず。
チラシからは想像できない芝居でした(笑)

チラシ撮影当初は、まだ内容が決まってなかったそう。
「ハイリンドとサスペンデッズのコラボ」というコンセプトで作成。
右側がハイリンド、左側がサスペンデッズのメンバーをコラージュして作った顔だそうです。

まぁ、そんなこんなで、芝居が始まるとチラシのイメージとは全く異なる世界が。


素材は【風船爆弾】と【オレゴンの悲劇】。
でも、重たくなりすぎず、ほどよく笑いもありつつ。
観ながら、色んなことを考え、感じ、思った。

冒頭部分で「あっ、これ符号だっ」って思ったんだけど。
何だったかなぁ、思い出せない。
もう一度、観るつもりなので、確認しよっ。
(たぶん、仕事か家族に関すること)

今回、多根さんが初主役。
っつか、主役やってなかったのか、意外・・・。
基本的には出ずっぱりの汗だくでの演技。

各々が三役以上を演じる。
時代や年齢、性別、種(ぇ)を越えた役どころ。
観(魅)せてもらいましたねぇ。

仕事、使命、戦争、家族、友人、生と死、歴史、思い出。
想像すること、相手を思いやること。

私たちは世界で唯一の被爆国に生まれた。
でも、私たちは戦争を知らない。
日常生活の中で、銃や爆弾、空襲などに怯えることはない。
私の祖父母は戦争経験者だ。
その世代の人たちはもう高齢で亡くなっていく方ばかりだ。
遠くない未来には、日本に戦争経験者はいなくなる。
このまま戦争が起きなければ。(もちろん起きてほしくない)

世界では今現在もこの瞬間も戦火に見舞われている国がある、人がいる。
それも忘れちゃいけないこと。

でも。
私は多根さんが演じた和彦の気持ちもわかる。
わざわざ危険な場所に行ってほしくない。
もし、万が一、何かが起きたらどうするのか。
そうなったとき、自分がどんな思いをするのか、どれだけ心配するのか。
ここにいれば安全なのに、あえて自ら危険に飛びこむのか。
そんな危険を冒してまで、他人の、見ず知らずの人間の為に働くのか。

家族を守りたい。
でも、その家族は自分が守って上げられる範囲にいない。
いや、それどころか、守ってやれるほどの経済力も度量も余裕もない自分。
それに苛立つ。


自分はなぜここにいるのか。
なぜ生きているのか。
なぜこの仕事をしているのか。
なぜこの人と一緒にいるのか。

「戦争は嫌です」そう記しながら、「それでも戻れるのなら、あの時代に戻りたい」というトキ子。
誰もが一生懸命に生きていた時代。
人と人との繋がりが、家族や友人との絆がしっかり感じられた時代。
みんなが使命感を持ち、それを全うするために必死だった時代。
トキ子にとって、その時代が一番“生きている”ことを実感できる時代だったんだろうな。

私はいま、必死に生きてるのかな。

初日ということで、小さなトラブルはあり。
でも、ハイリンドは初日にクオリティの高い芝居を観せてくれる。
いつもは公演期間が短いので、初日に行っても2度目は観られないんだよね。
今回は公演期間が長めなので、もう一回観るっ!


ハイリンド第10回公演 ハイリンド×サスペンデッズ 『グロリア』初日@下北沢「劇」小劇場
2010年10月14日(木)~24日(日)

チケット予約や詳細はハイリンド公式サイトにて
タグ:観劇
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