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『ミス・ダンデライオン』 [CARAMELBOX]

演劇集団キャラメルボックス25th①ハーフタイムシアター・ダブルフィーチャー
『ミス・ダンデライオン』中野公演千秋楽@なかのZERO大ホール
2010年3月5日14時開演 1階4列29番

原作:梶尾真治『クロノス・ジョウンターの伝説∞インフィニティ』(朝日新聞出版)
脚本・演出:成井豊

出演:
鈴谷樹里……岡田さつき
青木比呂志……岡田達也
吉澤……阿部丈二
北田/武子……前田綾
古谷……筒井俊作
葉山/吉本……石原善暢
水村/祥子……小林千恵
11歳の樹里……稲野杏那
野方耕一……西川浩幸


再演です。
『ミス・ダンデライオン』。

初演の時。
個人的にとても辛い時期で。
この作品と『あしたあなたあいたい』に救われたんだよな。
そういう意味で、とても思い入れの深い作品。
なので純粋に観られたかどうかは自信がない。

でも、とりあえず感想を。

今回の中野ZERO大ホール。
やはり残響がある。
私は4列目。
それでも一部の役者に、聞き取りにくい台詞があった。
きっと後方や二階では聞こえなかったって意見も出るだろうなぁ。

一方、音楽はものすごくクリア。
なんでコンマ何秒って微調整をしたらしい。
オープニングの『No More Tears』で鳥肌立って泣けたもの。
その後続いた『Naked Pearl』もぞくぞくした。

私は基本的に音楽で芝居を観ない。
よほど芝居自体が面白くない限り、音楽に意識が行くって珍しい。
今回はそういうわけではなく、音楽に意識が行ってしまった。
それだけ音がよかったってことだけど、良いのか悪いのか(苦笑)


芝居そのものは、やはりよかった。

鈴谷樹里を演じる岡田さつきの安定感。
ぐらつかない芯の強さと、好きな人を思う心の揺らめき。
子どものときに受けた傷、好きな人の死、両親の離婚。
医師としての自信、他者、特に男性に対する頑なな部分。
好きな人の前での女性としての柔らかさ、脆さ。
さつきさんの演じる女性は、等身大で好きだ。

青木比呂志を演じる岡田達也。
達也さんは、表情に癖があるんだよね。
今回、近かったのでその表情がいちいち目に入ってしまった。
そのせいなのか、ちょっとひー兄ちゃんが爽やかに見えなかったっていう(苦笑)
もちょっと遠くから観たいな、次回は。
あ、でも、こういう柔らかい印象の役を演じてる達也さんは好きだ。
(取ってつけたようなフォローだけど、ほんとだから(笑))

今回のキャスティング見て、11歳の樹里は杏那ちゃんだろうなって。
まぁ、予想通りだったねぇ。
でも予想以上に印象薄い樹里だった。
声も割れちゃってキンキンしてるし、淡い少女の恋心を感じなかった。
体格だけで少女役を選ぶからなぁ・・・。

吉澤を演じた阿部丈二。
笑いもありつつ、締めるところはしっかり。
年齢の変化もメリハリついてたし、よかったんじゃないかな。

綾さんは北田がよかったなぁ。
特に樹里が戻ってきたときの老女の北田。

野方耕一を演じた西川さん。
初演のときより、お見合いでのちょっと浮足立って口を滑らせました、って感じがよく出てた。
あぁ、野方はけっこう樹里が好みだったのか、って気付いた(笑)


クロノス・ジョウンターが動いたときは感動。
とはいえ、キヤマさんを思い出しちゃったってのがあって。
そういえばキヤマさんの最後の作品がクロノスだったんだよね、確か。

まぁ、そういう部分があって。
純粋に芝居で泣いたのか、色んな思いが重なって泣いたのかわからない(笑)
でも、タオルを忘れたことを非常に後悔したのは確か。
やはりこの作品好きだなって思った。

あ、オープニングのダンスも綺麗だったなぁ。
近すぎたので、さつきさん、達也さん、西川さん、綾さんを観てた。
西川さんの表情がすごくいんだよねぇ。
途中でほぼ釘付け状態になってしまった。
これはサンシャインで後方から全体を観るのが楽しみ。

会場のせいもあるのか、ベテラン勢と若手の差がはっきり見えちゃったなぁ。
ま、サンシャイン劇場ならここまで気になることはないでしょうね。

次に観るときは、冷静に観られるだろうから。
もちょっとちゃんと感想書けるかなぁ。
タグ:観劇
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