『南十字星駅で』 [CARAMELBOX]
演劇集団キャラメルボックス25th①ハーフタイムシアター・ダブルフィーチャー
『南十字星駅で』中野公演千秋楽＠なかのZERO大ホール
2010年3月5日15時半開演 1階4列29番
原作：梶尾真治『クロノス・ジョウンターの伝説∞インフィニティ』（朝日新聞出版）
脚本・演出：成井豊
出演：
野方耕市……西川浩幸
片倉珠貴……岡内美喜子
萩塚敏也……左東広之
海老名/佳江……坂口理恵
鶴巻/松田……多田直人
耕平/湯河原……三浦剛
凛香/山北……原田樹里
めぐる……渡邊安理
頼人/22歳の耕市……畑中智行
こちらは新作。
今回の上演は、『ミス・ダンデライオン』『南十字星駅で』の順番。
これ疑問だったんだよね。
でも、観たら納得だった。
この『南十字星駅で』は、クロノスシリーズすべてに対するアンサーストーリー。
なので、単独では成立しない。
前に『ミス・ダンデライオン』があってこれを観ることで初観の人も楽しめる作品。
まぁ、逆にいえば、これ一本では辛いかもしれない。
おもしろかったのが『ミス・ダンデライオン』『南十字星駅で』と通しで観て。
同じ一時間なのに、体感時間がまったく違う。
『ミスダン』に比べて『南十字星』は短く感じる。
たぶん、スピード感やテンポの違いが原因。
まぁ、主人公の樹里と耕市で年齢差が40歳以上あるしね。
どうしても『南十字星』はのんびりと話が進む。
結果的に、『ミスダン』に比べて、中身があっさりした印象になる。
中身をぎゅうぎゅうに詰め込めないから。
私はクロノスシリーズをすべて観てる。
なのでもちろん、この作品は面白いと思った。
泣きどころもたくさんあった。
ハッとする台詞がいくつもあった。
でも、これ単独で初めて観た人にはどうなんだろう？
ふとそんなことを考えた。
成井さんの最近の原作ものの傾向。
「芝居だけで完結しない」「完結させられない」
これがまさに今回の新作にも表れてるのかも。
今までのクロノスシリーズを観ているか、原作を読んでいないと、おもしろさが半減するかも。
そういう芝居ってどうなんだろうね。
私には判断できないや。
役者個々の感想。
西川さんは、老人ってことで、話し方や動きがゆっくり。
22歳の耕市を演じる畑中くんとの対比も面白い。
やはり年齢の差、重ねた人生の差があるのかな。
それは役者としてのキャリアも反映されてるのかもしれない。
畑中くんは二役。
頼人と耕市。
声の変化は見事。
でも、頼人のカツラはいただけない・・・。
ブラックジャックかよっ！（笑）
あとは、耕市がねぇ、もてないようには見えないんだな。
自信のなさと、一図で不器用なところは表現されてた。
でも見た目の良さはなぁ、本人がどうこうできる部分じゃないからねぇ。
左東くん。
安定感増したねぇ。
畑中くんとがっつり組んでも、まったく見劣りしない。
一度真ん中張るとやっぱりグンと成長するんだなぁ。
萩塚については、やっぱり「え、そんなに簡単に信用するの？」って思うけど。
まぁ、キャラメル作品ではよくあることだから、と目をつぶる。
岡内さん。
声がねぇ・・・。
老女の珠貴は声いいんだよね。
なのに、若い時の珠貴だと、声が割れる、キンキンする。
年齢差を表現するときに、どうしても声のトーン変えるからよくなるんだよな。
今回もそれを痛感。
特にホールってこともあり、気になったかなぁ。
初舞台の原田樹里。
『ミスダン』に出てた杏那ちゃんよりは声もよかったかな。
とはいえ、やっぱり高すぎて割れてるとこあるけどね。
萩塚と山北がやりとりするところなんて特に感じた。
坂口さんは観てて安心するんだよね。
こういう人が一人いるのといないのとじゃ、軸のブレがずいぶん変わるだろうな。
このメンバーだと、西川さんと坂口さんが引っ張ることになるし。
安理ちゃんも声割れてたなぁ。
ホールでの舞台も経験してるのにね。
中学生ってことで、若く演じることに意識がいっちゃったのかな？
この作品は、『ミスダン』を観ずに一度観たいなぁ。
それでどう感じるのか。
単独で（『ミスダン』の余韻なしで）楽しめるのかどうか。
『南十字星駅で』中野公演千秋楽＠なかのZERO大ホール
2010年3月5日15時半開演 1階4列29番
原作：梶尾真治『クロノス・ジョウンターの伝説∞インフィニティ』（朝日新聞出版）
脚本・演出：成井豊
出演：
野方耕市……西川浩幸
片倉珠貴……岡内美喜子
萩塚敏也……左東広之
海老名/佳江……坂口理恵
鶴巻/松田……多田直人
耕平/湯河原……三浦剛
凛香/山北……原田樹里
めぐる……渡邊安理
頼人/22歳の耕市……畑中智行
こちらは新作。
今回の上演は、『ミス・ダンデライオン』『南十字星駅で』の順番。
これ疑問だったんだよね。
でも、観たら納得だった。
この『南十字星駅で』は、クロノスシリーズすべてに対するアンサーストーリー。
なので、単独では成立しない。
前に『ミス・ダンデライオン』があってこれを観ることで初観の人も楽しめる作品。
まぁ、逆にいえば、これ一本では辛いかもしれない。
おもしろかったのが『ミス・ダンデライオン』『南十字星駅で』と通しで観て。
同じ一時間なのに、体感時間がまったく違う。
『ミスダン』に比べて『南十字星』は短く感じる。
たぶん、スピード感やテンポの違いが原因。
まぁ、主人公の樹里と耕市で年齢差が40歳以上あるしね。
どうしても『南十字星』はのんびりと話が進む。
結果的に、『ミスダン』に比べて、中身があっさりした印象になる。
中身をぎゅうぎゅうに詰め込めないから。
私はクロノスシリーズをすべて観てる。
なのでもちろん、この作品は面白いと思った。
泣きどころもたくさんあった。
ハッとする台詞がいくつもあった。
でも、これ単独で初めて観た人にはどうなんだろう？
ふとそんなことを考えた。
成井さんの最近の原作ものの傾向。
「芝居だけで完結しない」「完結させられない」
これがまさに今回の新作にも表れてるのかも。
今までのクロノスシリーズを観ているか、原作を読んでいないと、おもしろさが半減するかも。
そういう芝居ってどうなんだろうね。
私には判断できないや。
役者個々の感想。
西川さんは、老人ってことで、話し方や動きがゆっくり。
22歳の耕市を演じる畑中くんとの対比も面白い。
やはり年齢の差、重ねた人生の差があるのかな。
それは役者としてのキャリアも反映されてるのかもしれない。
畑中くんは二役。
頼人と耕市。
声の変化は見事。
でも、頼人のカツラはいただけない・・・。
ブラックジャックかよっ！（笑）
あとは、耕市がねぇ、もてないようには見えないんだな。
自信のなさと、一図で不器用なところは表現されてた。
でも見た目の良さはなぁ、本人がどうこうできる部分じゃないからねぇ。
左東くん。
安定感増したねぇ。
畑中くんとがっつり組んでも、まったく見劣りしない。
一度真ん中張るとやっぱりグンと成長するんだなぁ。
萩塚については、やっぱり「え、そんなに簡単に信用するの？」って思うけど。
まぁ、キャラメル作品ではよくあることだから、と目をつぶる。
岡内さん。
声がねぇ・・・。
老女の珠貴は声いいんだよね。
なのに、若い時の珠貴だと、声が割れる、キンキンする。
年齢差を表現するときに、どうしても声のトーン変えるからよくなるんだよな。
今回もそれを痛感。
特にホールってこともあり、気になったかなぁ。
初舞台の原田樹里。
『ミスダン』に出てた杏那ちゃんよりは声もよかったかな。
とはいえ、やっぱり高すぎて割れてるとこあるけどね。
萩塚と山北がやりとりするところなんて特に感じた。
坂口さんは観てて安心するんだよね。
こういう人が一人いるのといないのとじゃ、軸のブレがずいぶん変わるだろうな。
このメンバーだと、西川さんと坂口さんが引っ張ることになるし。
安理ちゃんも声割れてたなぁ。
ホールでの舞台も経験してるのにね。
中学生ってことで、若く演じることに意識がいっちゃったのかな？
この作品は、『ミスダン』を観ずに一度観たいなぁ。
それでどう感じるのか。
単独で（『ミスダン』の余韻なしで）楽しめるのかどうか。
タグ：観劇
「でも、これ単独で初めて観た人にはどうなんだろう？」
私も同じようなことを感じたよ。
私は野方の吹原に対する思いで一番泣いたので、
クロノスをみていない人にとってはそこでは泣けないからね。
それから、私も『サザン』単独で観たくて観たら、印象が変ったね。
どうしても、『ミスダン』で号泣してしまっているから、
自分の心や涙腺に余裕がないんだよね。
色々な発見があって楽しかったよ♪
by Kiki (2010-03-08 11:35)
Kikiさん
そうなんだよねぇ。
クロノスシリーズを全部観てるからぐっとくるシーンや台詞がある。
特に野方の吹原への思いのとこはそうだった。
でも、知らない人にとっては「なんのこっちゃ？」だし。
やっぱサザンクロスは単独で観よっ！
ありがと♪
by ぷりん (2010-03-08 23:17)