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『jam』 [観劇]

jam
グリング第18回活動休止公演『jam』@東京芸術劇場小ホール1
2009年12月19日19:30開演 B4列8番


作・演出:青木豪

出演:
白幡素子(健二郎の義理の妹)……萩原利映
白幡健二郎(ペンションのオーナー)……中野英樹
西埜守(ペンションの近くに住む理学療法士)……小松和重
落合真理(素子の長姉)……佐藤直子
小日向洋行(コーラスを指導する指揮者)……永滝元太郎
碓井晴香(コーラスに参加するピアニスト)……松本紀保
森信助(ペンションの常連客)……廣川三憲
菊地亜実(森の婚約者)……澁谷佳世
矢上真樹(ペンションの客)……遠藤隆太


友人に勧められて観てきました。
グリングはずっと気になってたけど、行く機会がなくて。
今回で活動休止ということで、ちょっと無理矢理予定突っ込みました。

いやぁ、おもしろかった。

ステージは劇場の真ん中、横幅いっぱいに設置されてる。
それを前後に挟む形で客席が。

舞台はペンション。
そこで繰り広げられるささやかな日常での人間模様と様々な葛藤。
一人ひとりがそれぞれに物語を持っていて。
一人ひとりがそれぞれに悩みを抱えていて。

笑いもありながら、さりげなく自然で。
その役として舞台上を自然に生きてる役者がいて。
共感する部分、反発する部分があって。
むっとしたり、ほろっとしたり、ぐさっときたり、にやっとしたり。
観ていて心が自然とあっちこっち動いていく。


やっぱ中野さん好きだなぁ。
最後の健二郎と素子のやりとり。
「私がいなくなったらどうする?」
「一人で何とかやっていくよ」
「帰ってこなかったらどうする?」
「俺がここを守っていくから」
すごーくさらっとすごーく自然に、めっちゃかっこいいこと言ってるし。
ぐぐぐっとこみあげてくるものがあった。

そうそう、セットを挟んで前後に客席。
なので、役者の背中を観ることもある。
でも違和感がまったくなかった。
なんでだろう、と思ったら、逆にこれって自然なんだ、と。

その場にいる人間がすべて同じ方向(客席)を向いてることのほうが不自然。
ペンションの中だから、それぞれがあっちこっちを向いて座ってる。
背中や横顔、もちろん正面から、色んな角度から役者を観る。
それって私たちが普段生活しているときの視線にとても近い。
だから、ペンションでのやりとりがとても自然に見えるんだろうと思う。
円形劇場とはまた違う観せ方でおもしろかった!

この公演でグリングは休止。
でも「また第19回公演でお会いしましょう」とカーテンコールで中野さんが挨拶。
それがいつになるかはわからないけれど、必ず足を運びたいな。


グリング第18回活動休止公演『jam』@東京芸術劇場小ホール1にて。
2009年12月9日~23日まで上演中。
千秋楽以外はまだお席があるようです。
年末の忙しい時期ですが、お時間があるようならぜひ!
チケット予約は公式サイトから。
タグ:観劇
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ちきぴ

私はアフタートークの時に行ったんですが、舞台装置については、豪さんが、

「なんとなく他人の日常をのぞき見るような雰囲気にしたかった」とおっしゃってましたね。

しかしグリングは「会話」が良い。
気持ちのどこかを小さくひっかいていくような感じがする。

豪さんはあちこちで脚本書いてるけど、こういう小さい空間で繰り広げられるグリングの会話劇が観られなくなるのはさみしいです。
by ちきぴ (2009-12-21 19:34) 

ぷりん

ちきぴさん
コメントありがとう♪
「日常を覗き見る」
うんうん、そんな感じ。
あの舞台装置はよかった。

確かに台詞の一つ一つが、何か引っ掛かるね。
誰かが発した言葉でいちいち自分の心があっちこっち揺れるのがおもしろかった!!
これはもう一回観たかったなぁ。

第19回公演、ほんと楽しみに待つことにします♪
勧めてくれてありがとう。
by ぷりん (2009-12-22 18:09) 

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