小路幸也「東京公園」 [読書・映画]
小路幸也「東京公園」(新潮文庫)
おもしろかった。
なんか公園に行きたくなった。
目的もなく、ぶらぶらしたくなった。
登場する人物がみんな個性的で魅力的。
小路作品に登場するのはみんなそんな人ばっかり。
こんな人たち、そうそういないだろ、って思うんだけど、みょーにリアル。
たぶん、彼らの存在はちょっと不思議で居なさそうなんだけど、彼らの感情がリアルだから。
彼らが考えること、悩むこと、思うこと……そういう部分はリアルなんだよね。
いつか離れてくだろう仲間たち。
記憶に埋もれて思い出せなくなる友人たち。
それでも、いま現在、一緒にいることの大切さ。
道の途中だけど、一緒に歩いてる。
自分たちの人生にしたら、ほんの一瞬かもしれないけど、今は一緒にいる。
私はいま一緒にいる“誰か”を大切にしてるだろうか。
写真家をめざす大学生の圭司は、公演で偶然に出会った男性から、奇妙な依頼を受ける――「妻の百合香を尾行して写真を取ってほしい」。砧公園、世田谷公園、和田堀公園、井の頭公園……幼い娘を連れて、都内の公園をめぐる百合香を、カメラ越しに見つける圭司は、いつしか彼女に惹かれていくが。憧れが恋へと成長する直前の、せつなくてもどかしい気持ちを、8つの公園を舞台に描いた、瑞々しい青春小説。
おもしろかった。
なんか公園に行きたくなった。
目的もなく、ぶらぶらしたくなった。
登場する人物がみんな個性的で魅力的。
小路作品に登場するのはみんなそんな人ばっかり。
こんな人たち、そうそういないだろ、って思うんだけど、みょーにリアル。
たぶん、彼らの存在はちょっと不思議で居なさそうなんだけど、彼らの感情がリアルだから。
彼らが考えること、悩むこと、思うこと……そういう部分はリアルなんだよね。
今は確かにここに、こうやって僕たちは居る。一緒に日々を過ごしている。
まだ途中の日々だけど、確かに。(P275-14行目)
いつか離れてくだろう仲間たち。
記憶に埋もれて思い出せなくなる友人たち。
それでも、いま現在、一緒にいることの大切さ。
道の途中だけど、一緒に歩いてる。
自分たちの人生にしたら、ほんの一瞬かもしれないけど、今は一緒にいる。
私はいま一緒にいる“誰か”を大切にしてるだろうか。
2009-08-23 21:57
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コメント(2)
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一時、こういうこと考えたことあったなぁ。
もっと驕ってた自分だったけど・・・。
ちょっと気になる作品です。
小路幸也さん、読んだこと無いけど・・・チェックしてみます!!
by こだま (2009-08-27 08:46)
こだまさん
いま読み返してみると、ストーリーには触れてない感想でした(笑)
でも、たぶん、私が書いたのは“テーマ”の部分なのかな。
小路さんの作品は、恩田作品と似た空気があるよ。
きっと気に入ると思う。
文庫は揃ってるので、声かけてくださいませ♪
by ぽぽぷりん (2009-08-27 12:01)