イメージ

イメージによる差別ってあると思う。
そのイメージは、きっと誰かが作り上げたもの。
私もあなたも、絶対に「イメージによる差別」をしている、したことがある。

あいつが気に入らない。
あいつは悪いヤツだ。
あいつはロクでもない。
あんなやつは必要ない。

さて、問題です。
あなたは具体的に「あいつ」に何をされたんでしょうか。
そしてなぜそういうことになったんでしょうか。

たぶん、半分くらい、いや半分以上は「何もされてない」ケースがあるように思う。
「○○がそう言っていた」「○○がそうされたらしい」
そんな伝聞であり、誰かが経験したことでの判断であったり。

それは真の意味で自分で判断していることではないと思う。

『百聞は一見に如かず』

人間関係でも同じことが言えるなぁ、と思ってる。
だって、感じ方って人それぞれ。
あの人にとって我慢ならないことでも、私には大したことじゃない。
そういうことってたくさんある。
でも、あの人の基準で「ダメ」と判断したことに私が従ってるのはなぜなんだろう。

事実を正確に把握し、知り、自分で直接見て聞いて体験して。
そこで初めて、その判断に意味が発生するのだと思う。

伝聞のみ、浅い知識のみで、誰かを批判するのは簡単。
何も考えてないから、責任を持っていないから簡単。
簡単だけど、そこから何が生まれるのだろう。

色んな感じ方をし、様々な価値観を持ち、それぞれの利害関係があり。
めんどくさいほど複雑な事情が絡むのが社会であり、人間関係だと思う。

その中で、わかったふりをして何かを否定したり、批判したり。
否定されたり批判された側としては、何もわかってない人がイキナリ攻撃してきたらどうするか。
当然、怒るよね、そして頑なになるでしょうね。

突然知らない誰かに「お前はろくでもない！謝れ！」と言われてどう思うだろうか。
素直に「自分が悪かった。ごめんなさい。」と思えるだろうか。
なぜその人が突然そんなことを言い出したのかもわからないのに。
その人が一体何を知っていて何を考え、どうしてそう思ったかもわからないのに。
言っている側は自信満々、自分は正義の味方だと思っているかのように。
そしてそんなことを言ってくる人がたくさんいた場合に。
どう感じるだろうか、そしてどうなるんだろうか。

第三者によるイメージ。
それが根拠の差別（悪意）。

みんなが言っているからあいつは悪者。
悪者はみんなで痛めつけて当たり前。

そんな怖いことが当たり前に行われているように感じる瞬間がある。
自分がターゲットになることもある。
でも、その差別している側は、その事実に気づいていないことがある。
さらに差別している側は、悪者の意見なんて聞くに値しないと最初から思ってたりする。
誤解があるのだろう、と話をしようとしても、相手は攻撃を繰り返し、自分の正当性を主張するのみ。
そういう相手に対して、どうやって対処したらいいのでしょうね。

自分のこの判断が、作り上げられたイメージによるものではないのか。
本当に自分が見聞きし、正確な知識を持ったうえで、考えて判断したことなのか。

イメージに振り回されず、判断する力が欲しいな。
そのためにできることってなんだろうね。
自分の判断に、責任をちゃんと持てるかどうか。
常に考えつつ、生きていきたいな。