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『Hgリーディング』‐Hg第一話 猫の庭を読む‐ [観劇]

『Hgリーディング』‐Hg第一話 猫の庭を読む‐@自由学園明日館講堂
2011年6月15日19時半開演

作・演出:詩森ろば

出演:
細田一郎(チッソ附属病院院長)……佐藤誓
西川栄治(チッソ水俣工場工場長)……篠塚祥司
徳山寛治(チッソ水俣工場技術次長)……栗原茂(流山児★事務所)
小澤照之(チッソ附属病院医師)……多根周作(ハイリンド)
石渡俊一(チッソ水俣工場技術部員)......浅倉洋介
吉浦美智子(チッソ水俣工場総務部員)……津田湘子
桑原早苗(チッソ水俣工場総務部員)……はざまみゆき(ハイリンド)
遊佐聡(チッソ水俣工場総務部員)……山ノ井史(studio salt)
敷島隆(チッソ附属病院猫飼育係)……北川義彦(十七戦地)

ト書き……西山水木(la compagnie A-n)

手話通訳……米内山陽子(トリコ劇場)/田家佳子(日本ろう者劇団)


水俣病とチッソ水俣工場を題材に描いた作品。
1959年秋の一時間。
場所はチッソ水俣工場の会議室。

ただ会話のみ。
(水木さんのト書きが入る)

何を目的とするのか。
何を求めているのか。
何を守るのか。

自分とは何なのか。

聴きながら、言葉にできない様々な感情が渦巻いて、ラストでは気付いたら涙が一粒。
なぜ泣いたのか、説明ができないもどかしさ。

未来への投資。
過去への投資。
利益の上がらない投資。

未来のための現在。
でも、その未来とは誰の未来であるのか。
何のための未来であるのか。

目の前にあるもの。
いまここにあり、未来に繋がるもの。
でも、それがすべての人にとって同じなんだろうか。

立場や環境、その人の背景や思想、能力や興味。
それらによって、見ているものは異なる。
見える景色は違う。

何がイイコトで、何がワルイコトなのか。

未来から見れば、判断ができるのかもしれない。
でも、今を生きる人にとっては、今自分が信じるものがすべてなんだと思う。

生きて行くって難しい。
未来に向けての判断って難しい。

私が信じるものは、未来ではどうなっているのか。
今の私にはわからない。

私がラストシーンで思わず溢した涙。
あの涙は、何に対しての涙だったんだろう。

Hgリーディング。
第二話も聴きたい、観たい。
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