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『ネジと紙幣』 [キャラメル役者客演]

『ネジと紙幣』based on 女殺油地獄@天王洲銀河劇場
2009年9月18日14時開演 1階F列27番

天王洲銀河劇場ネジと紙幣

作・演出:倉持裕

出演:
兼坂行人……森山未來
照内桃子……ともさかりえ
赤地……長谷川朝晴
久留美……江口のりこ
兼坂輝紀……細見大輔
兼坂和佳……満島ひかり
栗尾……野間口徹
照内永太郎……小林高鹿
道也……近藤智行
草太……吉川純広
兼坂辰男……田口浩正
兼坂佐知子……根岸季衣

【ストーリー 公式サイトより

常に何かにいらつき、家業を手伝わずに遊んでばかりいる行人。
家族にも愛想を尽かされているが、幼馴染で姉のような存在の桃子だけは行人を見捨てることなく、
面倒がおこる度に叱ったりなだめたりしてくれる。桃子は傍目には幸せな主婦そのものだが、
実は夫と子供との関係に悩み、なにか満たされない気持ちを抱えていた。

花火大会の夜。行人は入れあげているキャバ嬢が、自分以外の男・赤地と花火を見に来ると知るや激怒し、
男を蹴散らしてやろうと襲撃の計画をたてる。軽い威嚇のつもりが、悶着の末、誤って半殺しにしてしまう。
奇跡的に怪我から回復した赤地は、件の暴力沙汰をきれいさっぱり忘れてしまったように、
行人に儲け話を持ちかけてくる。不穏な空気を感じつつも、
これまでとは次元の違う悪事に引き寄せられていく行人・・・。

なぜ行人は、桃子を殺さなくてはならなかったのか?



公演2日目。
お花もたくさん。
贈花その1贈花その2

天王洲の駅についてから、チケットを発券してないことに気づいた(爆)
開演まで20分切ってたし、焦った焦った。
近くにセブンイレブンがあってよかった。
チケット取ったの4ヶ月も前だからねぇ・・・。


近松門左衛門『女殺油地獄』。
まったく知識もなく観たんだけど、ちょっと後悔。
そのままでも楽しめたんだけど、知ってればもっと楽しめただろうなぁ。

そう思った理由。
登場人物が観ていて突然何が行動を起こすんだけど、その理由がね。
いちいち推測して自分なりに結論づけて観ていかないと突飛に感じてしまう。
まぁ、そんなに難しいことではなかったんだけど。
例えば、行人と赤地の関係、永太郎の行動、久留美の立場、和佳の態度とか。

冒頭のシーンは、台詞が“浮いてる”ように感じられて心配に。
映像で活躍してる役者って、発声が舞台向きじゃない、切り替えられない人もいるしね。
今回は、映像で知ってる役者多かったし(つまり舞台では初観)。
ともさかりえも声が高いって印象がもともとあったし、行人の友人役の二人も声がふわふわしてたし。
芝居が進んでいったら、心配はなくなったけど。
まだ公演はじまったばかりだしねぇ。

各場の冒頭で、ストーリーテラーを務める人物が話始める。
永太郎、栗尾、久留美。
それぞれが他の登場人物と話をしながら、“事件”を振り返って行く。
永太郎は桃子と、栗尾は和佳と、久留美は道也と草太。
そのままの流れで本編へと進んで行く。
この転換はおもしろかったな。

今回のお目当てはもちろん細見さん。
行人の兄・輝紀役。
登場シーンはそんなに多くない。
でも、存在感はすごかった。

ま、行人との取っ組み合いのシーンでは、「どっちも弱そう」って思ったのは内緒(笑)
最近の細見さんは少し太ったのか貫禄出てきたけどね。
二の腕は相変わらず細いから、そして白いから(笑)
でも、その部分は演技の迫力で十分にカバーしてたと思う。

辰男と佐知子と一緒に、桃子を訪ねるシーン。
ここでは、“遊び”の部分もあったみたいで、田口さんとの絡みが楽しかった。
そのまま義父との関係性が出てるみたいでよかったなぁ。
ダメな弟・行人、勘当したとはいえ心配で仕方がない佐知子と辰男。
それを呆れながらも温かく見守る輝紀。

やっぱり細見さんの演技って変わったよなぁ。
自然にその役を生きてる。
キャラメルのように、“演じてる”ことを前面に出すことなく自然にそこに“在る”。
それをますます強く実感した。


見せ場の殺害シーン。
ほんと体当たりの熱演。
油まみれで逃げ惑う桃子と、それを追い詰める行人。
カーテンコールで登場したともさかりえの足にはアザ。

残忍なシーンなのに、艶っぽさが漂う。
桃子の行人への想い。
殺される瞬間、桃子は何を考えたんだろう。
ラストシーンでひたすら手を洗い続ける行人が印象的だった。

お芝居としては500キャパくらいでやったほうが迫力ありそうかなぁ。
採算考えるとこの劇場なんだろうけど。

ま、それでも見ごたえのある芝居だったわ。
ペンギンプルペイルズパイルズも観てみたいなぁ。
タグ:観劇
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