『ロッカールームに眠る僕の知らない戦争』 [キャラメル役者客演]
『ロッカールームに眠る僕の知らない戦争』@渋谷伝承ホール
2012年5月12日13時開演
脚本・演出:なるせゆうせい
出演:
タモツ・・・畑中智行
順子・・・横山ルリカ
四ツ葉・・・相楽樹
七曲・・・三上俊
ジャノメ・・・谷口賢志
ヒガミ・・・野口かおる
岩崎・・・大山雄史
樺・・・鮎川桃果
口火・・・畠山智妃
斑目・・・森渡
パンカラ・・・杉本奏郷
千鳥・・・服部ひろとし
耳田・・・関野翔太
河原田・・・白水萌生
山内・・・辻本優人
りんちゃん・・・諸星あずな
医者/演出助手・・・山田英真
キャラメルボックス畑中智行客演。
結論から書くと、全体的なクオリティに難あり。
オープニングですでに「なんじゃこりゃ???」だったし。
観終わってみても、この芝居のテーマがわからなかった。
全共闘を題材に、何かを描こうとしているのだと思う。
でも、その何かが何なのかが、最後までわからなかったし、考えてもわからなかった。
伏線だと思っていた、オープニングでの歌や、兄妹の電話での会話、青春というキーワード。
そのどれもが、芝居上、何の役にも立たず、ただプカプカと漂って自然消滅。
すべてのストーリーが、中途半端に広がられて放置されてる。
意図されて放置されたにしてはお粗末すぎる。
おそらく核となるはずの共闘シーンも、演出意図なのか役者の力量・やる気の問題なのか、迫力もなく、熱も感じられず。
学生運動に巻き込まれた一人の学生の話なのかと思いきや、それも中途半端。
恋物語かと思いきや、そのどれもが流れ去っていくだけ。
色んな話を詰め込みすぎて、素材がなんだったのか、何を伝えたかったのか、目的がなんだったのか、わからなくなった典型的な脚本、と感じた。
役者一人一人の演技も、野口さん三上くんなんかは光るけどね・・・
全体的なものが・・・
一人で何役もやっているのに、演じ分けができていない。
なので、人がたくさん舞台上にいると、ごちゃごちゃ、わちゃわちゃしてる印象だけが残る。
衣装を変えれば、役を演じ分けできると思ってるなら、甘い、以外に言葉が見つからない。
で、今回の主目的でもある畑中くん。
この人は、客演した先のクオリティにあわせて演技するね。
自分が中心になって、芝居を回してく、変えてくってことはしないんだね。
今回の畑中くんを観ていて、10年くらい前の岡田達也を思い出した。
客演先のレベルにあわせて、手を抜いてた時期の。
ただ、達也さんは元々、周りに溶け込むのが巧かった、巧い。
たぶん、達也さん自信の素質。
これが、悪い方向へ出てたんだろう、と今になれば思う。
でも、畑中智行って役者は、この点に関しては、岡田達也とは異なる存在。
となると、ただ手を抜いてるだけにしか見えない。
私が観る畑中くんの客演作品で、期待以上の演技を観せてもらったこと一度もないんだよね。
観ずに何か言うのは嫌なので、なるべく足を運ぶことにしてるけど。
そろそろ、何も言わないことにしようかと思う。
さすがに、チケット代に見あわない芝居を観るために、時間やお金はやりくりできないなあ。
ボランティアじゃないから。
野口かおる嬢と三上俊くんはよかった。
野口さんの破壊力は変わらずすごいパワー!
オープニングで野口さん演じるお母さんの声が袖から飛んできただけで、空気変わったもんな。
三上くんは、カリスマ性という意味でもナイスキャスティング。
やはり、立ち姿や振る舞いの美しさは目を引く。
ただ、樺との関係性が、どうにも判断できなかった。
オフの演技で何かを伝えようとしてるのはわかったけど、ストーリーがついていってない感じ。
脚本に描かれてない感情を、流れを壊さずに演じる難しさだろうか。
私は、脚本と演出が、根本的にダメだと判断したので、そうなると役者の実力は関係なくなる。
役者がその力量を発揮するには、やっぱりいい脚本ありきだと思う。
立派で豪華な家を建てようといい材料を集めても、土台となる基礎工事がめちゃくちゃだったら、家は倒れる。
芝居を楽しむことを目的に足を運ぶ価値のある公演ではなかったな。
2012年5月12日13時開演
脚本・演出:なるせゆうせい
出演:
タモツ・・・畑中智行
順子・・・横山ルリカ
四ツ葉・・・相楽樹
七曲・・・三上俊
ジャノメ・・・谷口賢志
ヒガミ・・・野口かおる
岩崎・・・大山雄史
樺・・・鮎川桃果
口火・・・畠山智妃
斑目・・・森渡
パンカラ・・・杉本奏郷
千鳥・・・服部ひろとし
耳田・・・関野翔太
河原田・・・白水萌生
山内・・・辻本優人
りんちゃん・・・諸星あずな
医者/演出助手・・・山田英真
キャラメルボックス畑中智行客演。
結論から書くと、全体的なクオリティに難あり。
オープニングですでに「なんじゃこりゃ???」だったし。
観終わってみても、この芝居のテーマがわからなかった。
全共闘を題材に、何かを描こうとしているのだと思う。
でも、その何かが何なのかが、最後までわからなかったし、考えてもわからなかった。
伏線だと思っていた、オープニングでの歌や、兄妹の電話での会話、青春というキーワード。
そのどれもが、芝居上、何の役にも立たず、ただプカプカと漂って自然消滅。
すべてのストーリーが、中途半端に広がられて放置されてる。
意図されて放置されたにしてはお粗末すぎる。
おそらく核となるはずの共闘シーンも、演出意図なのか役者の力量・やる気の問題なのか、迫力もなく、熱も感じられず。
学生運動に巻き込まれた一人の学生の話なのかと思いきや、それも中途半端。
恋物語かと思いきや、そのどれもが流れ去っていくだけ。
色んな話を詰め込みすぎて、素材がなんだったのか、何を伝えたかったのか、目的がなんだったのか、わからなくなった典型的な脚本、と感じた。
役者一人一人の演技も、野口さん三上くんなんかは光るけどね・・・
全体的なものが・・・
一人で何役もやっているのに、演じ分けができていない。
なので、人がたくさん舞台上にいると、ごちゃごちゃ、わちゃわちゃしてる印象だけが残る。
衣装を変えれば、役を演じ分けできると思ってるなら、甘い、以外に言葉が見つからない。
で、今回の主目的でもある畑中くん。
この人は、客演した先のクオリティにあわせて演技するね。
自分が中心になって、芝居を回してく、変えてくってことはしないんだね。
今回の畑中くんを観ていて、10年くらい前の岡田達也を思い出した。
客演先のレベルにあわせて、手を抜いてた時期の。
ただ、達也さんは元々、周りに溶け込むのが巧かった、巧い。
たぶん、達也さん自信の素質。
これが、悪い方向へ出てたんだろう、と今になれば思う。
でも、畑中智行って役者は、この点に関しては、岡田達也とは異なる存在。
となると、ただ手を抜いてるだけにしか見えない。
私が観る畑中くんの客演作品で、期待以上の演技を観せてもらったこと一度もないんだよね。
観ずに何か言うのは嫌なので、なるべく足を運ぶことにしてるけど。
そろそろ、何も言わないことにしようかと思う。
さすがに、チケット代に見あわない芝居を観るために、時間やお金はやりくりできないなあ。
ボランティアじゃないから。
野口かおる嬢と三上俊くんはよかった。
野口さんの破壊力は変わらずすごいパワー!
オープニングで野口さん演じるお母さんの声が袖から飛んできただけで、空気変わったもんな。
三上くんは、カリスマ性という意味でもナイスキャスティング。
やはり、立ち姿や振る舞いの美しさは目を引く。
ただ、樺との関係性が、どうにも判断できなかった。
オフの演技で何かを伝えようとしてるのはわかったけど、ストーリーがついていってない感じ。
脚本に描かれてない感情を、流れを壊さずに演じる難しさだろうか。
私は、脚本と演出が、根本的にダメだと判断したので、そうなると役者の実力は関係なくなる。
役者がその力量を発揮するには、やっぱりいい脚本ありきだと思う。
立派で豪華な家を建てようといい材料を集めても、土台となる基礎工事がめちゃくちゃだったら、家は倒れる。
芝居を楽しむことを目的に足を運ぶ価値のある公演ではなかったな。
2012-05-12 23:02
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