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『ポテチ』 [観劇]

『ポテチ』@青山円形劇場
2010年10月21日14時開演

原作:伊坂幸太郎
脚本・演出:蓬莱竜太

出演:星野真里/加藤晴彦/山本亨/伊藤毅/梨澤慧以子/岡本麗


フィッシュストーリー (新潮文庫)

フィッシュストーリー (新潮文庫)

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/11/28
  • メディア: 文庫



劇団新感線が公演中止に。
でも、せっかくの休み。
何か観ようかな、と思ってたところ。
朝、カンフェティからメールで『ポテチ』の割引チケットが。
元々チェックしてたけど、日程が合わずに諦めてた作品。
こりゃ、らっきぃ♪とさっそく購入して劇場に。

そしたら、受付で。
「実はチケットに記載された開演時間が間違ってまして、もう始まっています」

・・・はぁ???

他の日に振替の提案もあったけど、予定が合わないんだって。
カンフェティに返金の問い合わせをするので、とりあえず観てきてください、と。

私以外にも同じ被害にあった人がかなりいた模様。
実際、受付で4人の人と一緒になったし。
私が着席してからも3人が入ってきた。
演じてる役者にも観てるお客さんにも甚だ迷惑な話だよね・・・。

結局、この芝居。
上演時間が90分の作品。
冒頭30分近くを観てなかったことになる。

その上での感想です。
セットはモスグリーン一色。
中央に円形の舞台。
そこにテレビを模した枠があり、部屋の設定。
そこから三方向に階段などで降りられる仕組み。
周囲には四角いテーブル、洗濯機、冷蔵庫、箪笥、小物入れ、ベンチと外灯などが置かれる。
役者はその舞台周りをぐるぐると回ることで、空間の移動を演出。
ステージの背後に当たる部分には階段があり、そこには左右に円形の椅子が2つ。
時にまっすぐ降りてきたり、その椅子利用してジグザグに降りてきたり。
セット中央で演じる役者たちをその椅子に座り眺めていたり、物思いに耽っていたり。

オンとオフの場。

先だっての『真夏の逆光とサイコ』と舞台の使い方は似ているかも。

亨さんがよかった。
冒頭を観ていない、原作を読んでいないため、ストーリーはわかってない。
「謎の人物」であるのはその立ち姿や口調から強く感じる。
少しズレた感じ、感情が、共感覚が乏しい。
かと思うと、人間くさい部分が見え隠れする。

岡本麗。
明るいお母さん。
でも、きっとすごく強い人。
何もかもを受け入れる包容力。
息子への愛情。
行動力があって、愛嬌があって、強い人。
きっと自分の息子が取り違えられてることは知ってるように思う。
でも、その上で、本当なら血の繋がっていない息子を心から愛してる。
いや、血の繋がりなんて関係ないのかもしれない。
そんなことを思わせられる。

加藤晴彦。
自分が取り違えられたと知り、母への贖罪の気持ちに押しつぶされそうになってる空き巣。
地元のヒーローだった“オザキ”。
本当の母の息子は”オザキ”だった。
自分みたいな馬鹿息子ではなく、天才の母親だった。
馬鹿やってても、母の愛情を一心に受けて育ったんだね。
じゃなきゃ、そんな中途半端な人生歩んでる人間が母に対してそういう感情を持たない。
弱い脆い部分、頑なでまっすぐな部分。
その両面がアンバランスでありながら、うまく共存してるような。


芝居全体としては、笑いもバランスよく。
ストーリーと蓬莱さんの演出が絶妙。
冒頭を観てないけど、面白い見ごたえのある芝居だった。



・・・だからこそ、ほんとに腹立ったなぁ。
終演後、受付で代金は返金された。
でもさ、芝居を観るって、お金の問題じゃないんだよね。
夜にはカンフェティからも謝罪メール来てたけどさ。
ほんと、そういう問題じゃない。
お金と時間だけでない、気持ちの部分での損失。
それが一番大きかった。

公演中止に、開演時間の記載間違い。
なんでこんなにっ!?と思わせられる日だったわ。
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