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『上等な、死因』 [観劇]

『上等な、死因』
弾丸MAMAER『上等な、死因』@あうるすぽっと
2010年7月20日14時開演 L列16番

作・演出:竹重洋平

出演:
山岡義彦……中村哲人
速河八百蔵……土田卓
副島正次……山口晶由
鷲尾鷹……近藤哲也(株式会社スターズ)
矢野篤太郎……木村慎一
安城金吾……大曽根徹(エヌティープロモーション)
加々見絹枝……小林香織((有)ワンダー・プロ)
栗原夢子……坂田久美子(J.CLIP)
吉見千秋……東さや香(Timely Office)
泉谷結衣……田仲晶
浦辺きん……橘麦
門倉早百合……井口玲音
鍋島さと子……川崎清美
相原菊……畑あつみ
工藤幸一……安藤純
村木四郎……牛山博喜(テレビ朝日アスク)
逢豆たみ……榎本舞
土井ちひろ……染谷恵子
土井沙紀……広田礼美
大河原積……山下修平(ザ・風来’S)
兵藤治……南陽介(芸映タレントステーション)
藤松才吉……瀬川新一


火災から数日後、営業再開の日を迎えた、とあるデパート。未だ焼失の痕跡を残す上階に派遣された、警視庁消防部の男たち。誰が見ても事故火災に思えるその状況下で、彼らがデパート側に異論を主張したのは、逃げ遅れにより窓から転落死したとされる女店員たちの“死因”に対してであった。しかし、死を免れた従業員たちから発せられるのは、火災当日の曖昧な記憶からくる、不可解な証言ばかり。やがて男たちが、デパート側は何かしらの事実を隠蔽しているという疑念を露にすると、たちまち双方の間で議論が白熱紛糾していく・・・
多くの国民を翻弄した、美人店員たちの謎の死因。
勃発する事故死説と他殺説、そして自殺説。
彼女たちを追い込んだのは、炎か煙か、それとも、人間か――



初弾丸MAMAER。

感想の前に一言。

あうるすぽっと寒すぎっ!!!!

見ながら凍えるかと思ったわ。
ストール巻いてても寒い寒い。
空調効きすぎの劇場はけっこうあるけど、あそこまでってそうないかも。
公立のハコの割りに、省エネまったく気にしてないのかな。



以下、ネタバレ含みます。



さて、感想。
すごくおもしろかった。

テンポがすごくいい。
掛け合いの間、台詞のリズムがとても気持ちいい。
笑いも充分に散りばめられていて、かといってうるさくない。
謎の多い設定で、最後までハラハラドキドキしたり。
私も一緒に推理推測しながら観てた。

高圧的な権利の行使には、ざわっとした気分になったり。
謎が解けたときには、ぐっときたり。

前編通して、ドタバタしてる。
でも、とっ散らかってない。
しっかり一本芯が通っている印象。
このまとまりは見事だと思った。


モデルとなっているのは「白木屋大火」。
日本初の高層ビル火災で、死者死傷者を出している。
脱出途中に女性たちが梯子から転落して死亡。
当時の女性は和服だったため、裾が肌蹴るのを恥じらい、ロープから手を離してしまったと言われてきた。
この火事をきっかけに白木屋では女性店員のズロース着用が義務付けられた。
かなり有名な話。

これ、調べてみたら、こんな話が。
「白木屋火災が女性の洋風下着が普及するきっかけとなった」という説には根拠がない。

事実無根だって考察もあるんだねぇ。
新聞社の捏造記事による都市伝説って話もあるそうで。


ということで、この作品。
「黒木屋デパート」で起きた火災の8日後が舞台。
その火災で8名の女性店員が死亡。
彼女たちは脱出の際に、野次馬の「見える!」という冷やかしに恥じらい、ロープから手を離してしまった。
そういう事故を避けるため、ズロースの着用を義務付けるという黒木屋・高岡専務。
火災後の開店日に、警視庁消防部の抜き打ち調査が入る。
しかし、なにやら様子がおかしい。
デパートの従業員、お得意様、そして謎の刑事たちを巻き込んで話が進んでいく。

「千鶴」という一人の女性店員の死をめぐるドタバタ劇。

最後、彼女の思いや、残された人たちの思い。
そういうのにぐっときた。

しかしまぁ、みんな怪しい(笑)
刑事たちも怪しいし、高岡専務も怪しい。
デパートもなんだか怪しげ、お得意様の夢子も怪しい。
そう思うとみんな怪しく見えてしまう。

これ、まんまと脚本のワナにかかってる(笑)

結局が、誰も悪人はいなかった。
彼女たちの死は本当に不幸な事故。
それだけのことだった。

それでも。
残された人たちは、彼女たちの死に理由がほしかったのかも。
大切な、大切に思っていた人の死に、正当な理由が。
自分たちが納得の行く理由が。

「上等な、死因」がほしかった。

そして、自分たちに落ち度がなかったことも確認したかった。

華やかな主人公はいない。
それでも惹きつけられるものがあったなぁ。

弾丸MAMAER。
次回公演も必ず観ようと思う。


弾丸MAMAER『上等な、死因』@あうるすぽっと
2010年7月28日(水)~8月1日(日)
http://www.dangan-mamaer.com/

タグ:観劇
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コメント 2

めぐみ@弾丸MAMAER

『上等な、死因』 ご来場、ありがとうございました。
暗転なし、2時間ぶっ通しの会話劇。
少しでも気を抜けば置いていかれる、そんな舞台だったと思います。
あれはなんだったんだ?と、何となく後味の悪さを口にする方もちらほらと。

感想は様々。
ありがたく受けさせて頂きました。

次回公演は来年5月。
しばらくお待たせ致しますが、さらにパワーアップした弾丸MAMAERを楽しみにしていて下さい。

弾丸MAMAERは走り続けます!
今後ともよろしくお願い致します☆


※ご来場の際は、だいぶ寒い思いをさせてしまったようで失礼しました。
快適に観劇して頂ける環境づくりに、これからも十分気を付けていきます。

貴重なご意見、ありがとうございました。


by めぐみ@弾丸MAMAER (2010-08-03 14:45) 

ぷりん

めぐみ@弾丸MAMAERさん

わざわざコメントありがとうございます。
私はあぁいう観ている側も緊張感の必要な芝居は好きです。
後味がすっきりしないのも好きだったりします(笑)
まぁ、そのあたりは観客の好みが影響しますかね。
きっと様々な意見・感想が集まったのだろうと推測します。

劇場の寒さはどこでも感じるんですよね。
きっと舞台上は衣装や照明もあり、暑いんだろうと思うんですが・・・。
ただ、今回は度が過ぎてたなぁ、と思いました。
(ほとんどの劇場ではストールさえ持っていけば問題ないので)
温度を上げるのが難しい場合はひざ掛けの貸し出しなどあると嬉しいです。

次回も楽しみにしてます。
by ぷりん (2010-08-08 23:05) 

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