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『二丁目のグッドバイ』 [観劇]

『二丁目のグッドバイ』ちらし表『二丁目のグッドバイ』ちらし裏
GRIPPERプロデュース『二丁目のグッドバイ』@中野ザ・ポケット
2010年5月22日19時半開演 D列2番

作:平田侑也(開店花火)
演出:毛利亘宏(少年社中)

出演:
ジョージ……村田充
アン……京本有加

爺様(修の父)……水谷誠司
市田修(市田家の主)……ちょーすけ
市田直美(妻)……酒巻静
市田康介(長男)……宮崎翔太

A-TEAM
市田美香(長女)……加藤千尋
市田寛子(次女)……友利花
市田友美(三女)……ふるかわいずみ

和田(101号室住人)……佐藤仁志

徳元(102号室住人)……堀口大介
徳元直子(妻)……佐藤沙予
徳元菜美(娘)……広末星奈

由比(103号室住人)……近藤龍馬
由比純子(妻)……倉本夏希

堀口(104号室住人)……友常勇気
内山(劇団員)……大倉尚己
本多(劇団員)……中村拓未

吉成(セールスマン)……宇都宮快斗


佐藤仁志、約1年ぶりの舞台。
ってことで、行ってきました、中野ザ・ポケット。


猫(ジョージ)が主人公。
彼から見た、市田家とその向かいに住む人々の暮らし。

正直いうと、あまり期待せずに観に行った。
でもとてもいい芝居だった。

芝居の内容は、かなり盛りだくさん。
すべての登場人物がそれぞれ物語を持っている。
それがごちゃごちゃになることなく、しっかりしてる。
キャラもそれぞれが舞台上を生きてる。
詰め込まれているのに、ちゃんと収まってる。

ジョージが飼われてる市田家の爺様は有名な映画監督。
でも、いまは痴呆症になり、息子・修の嫁である直美が家で介護してる。
修は父がボケてからストレスで、出社拒否、鬱病の傾向がある。
息子の康介は寡黙で、三人の娘たちは大学にも行かずに夜遊びばかり。

向かい側のアパート(?)に住む人々。
101号室の和田は正体不明の自称・作曲家。
なぜかいつもスパッツはいてるし、騒音にはうるさいし、若干うざい存在。
102号室の徳元家は、妻の直子は市田家に嫉妬してる。
康介と同い年の菜美はそんな母に従順。
父の徳元は恐妻に日々虐げられる。
103号室の由比夫婦はらぶらぶ。
でも、妻の純子の甲高い声は、和田に毎日のように注意されるほど響く。
気の弱い由比は、そんな純子を庇うのが精いっぱい。
104号室に越してきた堀口は劇団を主宰してる。
その劇団員の内山と本多は、市田家の三姉妹に惚れてそのまま104号室に居候。
アンは堀口の飼い猫。
そして毎日ふらっと通りすがるサラリーマンの吉成。


ジョージは冒頭で「夢を見たんだ。あと三ヶ月だって。」と自分の寿命を言う。
別に怖くない、と淡々と爺様に話す。
痴呆症になって、猫と会話ができるようになった爺様と。

その三ヶ月後に、老人ホームに入ることになった爺様。
それを喜ぶ直美と、納得はいかなくても、介護をし続けてくれた妻には逆らえない修。
それだけは嫌だと反対し続けるジョージ、でもその声は届かない。
「なんで家族がバラバラに住むんだよ。なんで一緒に住まないんだよ」

みんながそれぞれ色んな問題を抱えながら、三ヶ月で少しだけ成長する。

でも、ジョージは逝ってしまう。
そしてジョージのお気に入りのベンチには、アンが残る。
市田家と周りの人々に愛され、そして見つめ続けるアン。
ジョージの代わりに。

「死にたくないよ。」
「やっぱりここが一番好きだ。」


途中、途中。
あまりにリアルすぎて痛い台詞があって。
でも、それを自分のこととして感情移入するにはあまりに傷口が新しすぎる。
自分のことと比べて、でも、あぁ、私はまだ現実を消化できてないんだ、と。

それでも、この芝居はおもしろかった。
演出も舞台装置も、役者それぞれのキャラクターも楽しかったし、よかった。


佐藤くんは、久しぶりの舞台で、楽しそうだった。
やっぱり舞台上で生き生きとしてる佐藤くんを観ていたいなぁ。
途中、「それ素じゃね?」と思うような部分もあり(笑)
でも自分自身でその役を生きてるってことなのかな、って思ったり。
ダーリン佐藤も久しぶりに観たしね(笑)
あの衣装がここで使われるとはねぇ。
あ、佐藤くんのキスシーンって初めて観たかも!?
それもまた新鮮だったり。
今年は6本出てくれるらしいので、あと5本も楽しみにしてよ。

タグ:観劇
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