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『Blue is near water~水辺に佇む青〜~』 [CARAMELBOX]

Atuwo Ohuchi presents Story Dance Performance Blue the second
『Blue is near water~水辺に佇む青〜~』@中野WESTEND STUDIO
2010年1月8日17時開演
2010年1月9日14時開演
2010年1月11日14時開演

作・演出・振付:大内厚雄

出演:
水沢蒼……大内厚雄
山崎碧……岡内美喜子
川上了……畑中智行
島田葵……小林千恵
海野亘……左東広之


『Blue』第二弾。
前回、1回しか観られなくて後悔したんだよねぇ。
今回は全部で3回観ました。
それぞれ変化があって面白かったなぁ。



第一弾『Blue』はダンスのみ。
今回はメンバーが二人加わって、芝居も織り込まれた。
よりあつをさんの描きたい世界が見えてきた感じかな。

何しろ、ダンスの美しさ。
あつをさんに目が行くんだわ。
って、畑中くんと左東くんはほとんど見てないかも(笑)

今回の衣装は黒。
黒のズボン、黒のタンクトップ、黒のシャツ。
タンクトップから伸びた腕が、とても綺麗でね。
鍛えられた筋肉が動くさまは観ててある種の感動を覚えた。

1回目。
何しろ、あつをさんのダンスに釘付け。
やっぱり踊ってるときのあつをさんはダントツでかっこいい。
あとは全体の流れを理解しよう、という点に重点を。

冒頭の全員でのダンスからはじまって、あつをさんと岡内さんのやりとり。
白い紗幕を使った演出が幻想的で美しい。

年末にあつをさん客演の『田園に死す』を観たので、台詞の繰り返しに一瞬にやっ。
多少なりとも影響受けたのかしら??
まぁ、もともとあつをさんはアングラな芝居よくあうからなぁ。
たぶん、あつをさんがもともと“陰”がある役者だからか。

畑中くんがねぇ。
あのキャパで“キャラメルの芝居”をしてて思わず仰け反ったわ。
勘弁してください・・・(汗)

あとから考えたら、その理由って2つ。
1回目のときは成井さんが観に来てたこと。
畑中くんだけ、舞台上であつをさんと絡まないこと。

成井さんの前で“キャラメルの芝居”をやるってことは、自信がないんだろうな、自分の芝居に。
普段から成井さんがキャラメルで要求するものと、いま立ってる舞台で要求されてるものは別。
それを堂々とやってのける自信がまだないってことか。

2つ目のあつをさんとの絡み。
他の役者はかなり自然な演技だったんだよね。
でね、千恵ちゃんがあつをさんと畑中くんとどっちとも絡む。
あつをさんと演じてるときは自然な印象。
畑中くんと演じてるときは“キャラメル”の要素が強い。
これって相手に引きずられてるからだと思う。
そういう意味で比較するのにおもしろかった。


2回目は前方だったこともあり、役者の表情などに注目。

ダンスに関してはあつをさん、岡内さん、千恵ちゃんがうまいのは言うまでもない。
でね、女優二人のダンスが違ってておもしろかった。

岡内さんはスタイルもいいし、全体的に動きが美しい。
あつをさんと踊ってるとき、特に感じる女性らしさ、色っぽさ、美しさ。
美しく見える踊り方、自分を美しく見せる方法ってのをよくわかってるんだなって。

一方の千恵ちゃん。
やはり体格的なものがあるので、5人で踊ってるとうまいけれど、埋もれがち。
でも彼女は表情や視線の動きがとても豊か。
振りの一つ一つが“表現”なんだ!と気付かされる。
まさに彼女はダンスを通して“演じてる”んだなって思った。

ちなみに、まったく話はかわるけど。
8日までは畑中くんの髪型が、なぜかマッシュルームカット(笑)
いやぁ、なんかおかしくてねぇ。
ところが9日は髪型が普通になっててね。
登場で逆に笑っちゃったんだわ・・・(笑)
「普通になってるっ!マッシュルームじゃない!」って。


3回目は最後ということもあり、内容をさらに理解しようと。

畑中くんは完全にハコにあわせた芝居ができてたねぇ。
余計な力が抜けて、ゆるーい感じも出せてた。
過密スケジュールってこともあり、疲れとか、そういうものもいい方向へ影響したかな。

最後まで左東くんのダンスはロボットだったなぁ(苦笑)
んで、この中に入ると、やっぱり演技もまだまだだなって思う。
確実に実力付けてきてるんだけどね、あつをさんには及ばない(当然か)

あつをさん演出の千恵ちゃんの演技はすごくいいんだよね。
『橋を渡って泣け』でも思ったけど、等身大の女性になる。
台詞の一つ一つが痛いんだ、リアルに。
力も抜けてて、一つの台詞を大切にしてる感じがする。

岡内さんはね、このキャパでもっと芝居してほしいわ。
キャラメルだとどうしても大袈裟で声張る芝居するからね。
わざとらしさが鼻につくこと多い。
でも声張らなくていいこのキャパだと、彼女の持つ表面的な美しさも映える。
本人、客演したくないって言ってるらしいけど、したほうがいい、絶対に。
成井さん以外の演出も受けた方がいいし、違う環境で外部の人と交流もって刺激もらったほうがいい。
役者としても成長できるのにね。
ほんともったいないなぁ、って思った。


この作品。
蒼の心の中での回想。
作品の最後で判明するけど、蒼は大きなストレスが原因で死にかけてる。
その原因となる様々なことが回想されて演じられる。
おそらくあつをさんの実体験に基づく部分もあるんだろうな、と思った。

ストレスで倒れた直接的な原因は直前に葵と別れたこと。
でも、もっと深い部分には自分が経験した震災での様々なショックな出来事。
昔の恋人・碧の死。
おそらく描かれてない他の出来事も原因になってる。
それが積もり積もって、大きなストレスがかかったことで限界に達した。

劇中に出てくる「魂のパーツ」の話が好き。
たぶん、私たちみんな、今まで関わったすべての人の何かしらの影響を受けてる。
それが「パーツ」なんだと思う。
大きさも形もまちまちの様々なパーツ。
“失ったあの人”のパーツも、自分の中には必ずある。
それが今の自分を構成してる一つのパーツになってる。


震災のシーン。
サイレントで身体表現のみで表されてる。
かなり際どい表現もなかにはあった。
でもきっとそれが現実だし、目をそむけちゃいけない事実なんだ。
天災の前には人間は無力。
そんなときに、本当の自分が出てくるのかもしれない。
いや、動物としての“ヒトの本能”が現れるのかな。

生きること。
生き続けること。
関わってきたすべての人たちの“パーツ”を持ちながら生きて行くこと。
深い悲しみ、大きな喪失感、強いストレス・・・。

理不尽なことも起るし、納得のいかないこともあるし、うまく行くことなんて少ない。
行きてりゃ辛いことだらけかもしれない。
でも、生き続けること。
悲しみや怒りや切なさや不満や不甲斐なさや辛さなんかを抱えながらも。
それだけじゃない、それだけじゃないものがきっと心の深層部分、一番深い場所にあるはず。

『Bule is near water』観てからずっと。
色んなことを考えてる。
そういや、『橋を渡ったら泣け』観た後もやたら考え込んだなぁ。
あつをさんが投げかけるものって、かなり私を動揺させるらしい(笑)
消化できるのか、消化できるときがくるのかはわからないけどね。
観てよかったなぁって思う。

あぁ。
この作品。
キャラメル以外の役者でもやってくれないかなぁ。
また違う魅力が出てきそうだ。
タグ:観劇
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