立川談春独演会 [落語・お笑い]
ミネルバワークス 立川談春独演会@紀伊國屋サザンシアター
2009年11月23日18時半開演 2列14番
伊坂幸太郎『死神の精度-吹雪に死神-』より『死神の心得』
台本:真柴あずき
予約時期に仕事が忙しかったのと、休みが取れるのかわからず。
チケット取り損ねて諦めてました。
でも、ご縁でチケット譲ってもらえることになり、行ってきました。
現在、紀伊国屋サザンシアターで上演中の『Live,Love,Drive. 死神の精度』。
この原作「死神の精度」から「吹雪に死神」を題材として、真柴あずきが台本を。
談春師匠はあまり新作をやらない方だそうで、かなりプレミアな高座だったようです。
オープニングは紗幕にタイトルの映写。
幕があがると、ステージ後方にライトアップされた雪(紙吹雪)。
それが数分続き、明るくなったステージ上の高座には談春師匠。
そのまま『死神の心得』。
ほんとに芝居を観ているかのようなオープニング。
内容も、落語なんだけど、芝居のような。
原作の世界も壊さず、落語独特の笑いも交えつつ。
改めて原作を読み直したくなったなぁ。
噺が終わった後、談春師匠に呼ばれ、真柴さんが登場。
緊張してるような怒ってるような?(笑)
「すばらしい台本を書いていただいたのですが、話が短くなってしまいまして」
「噺を途中で止めるわけにもいかないですしね。」
「短くなったかどうかは、私だけしかわからないんですが、怒ってますか?」と談春師匠。
緊張した面持ちで首を横に振る真柴さん。
「このような機会をいただいて本当にありがたく思っています」
ありがとうございました、と深々と頭を下げる。
実は、これで終わりだと思ってたんだよねぇ。
そしたら、休憩を挟んでもう一本、と。
いやぁ、これはらっきぃでした。
休憩のあとは『棒鱈』。
これは、枕を述べながら師匠が何をやるのかその場で決めたそうで(スタッフ談)
枕では、落語家が舞台上に“立つ”と所在がなくて仕方がない。
客演などと、芝居に出ることがあるが、見ていてこそばゆくなる。
いくら落語がうまくても、芝居になると、立たせるとほんとうに駄目だ。
と、ご自身が映画、芝居、ミュージカルに出た時の話を。
これが本当におもしろくて、かなりウケました(笑)
羽織を脱いでから、本題に入るまでちょっと間があったなぁ。
構えてしまっていたので、肩透かしを食らったような(笑)
『棒鱈』は、江戸っ子二人が料理屋でお酒を飲んでいると、隣に田舎侍が。
隣部屋には芸者が三人(芸者と見習い「ミー」と「ハー」、これはMe&Herコーポレーションにかけたようで)。
その声が筒抜けで、したたかに酔っ払っている熊さんはイライラ。
(江戸っ子は田舎者が大っ嫌い)
そんなこんなで、ついには熊さんが隣の部屋の襖を倒して転がり込んでしまい喧嘩に。
相手は侍、切られちゃかなわない。
芸者も大騒ぎ。
これを聞いた板前が仲裁に入るが、その手には料理に使っていた胡椒が。
宥めすかしている間に、その胡椒のせいでみんなくしゃみを連発。
「二階の喧嘩はどうなった?」「胡椒が入ったようで」という落ち。
胡椒が入る、とは、物事が中断される、水を差されるというような意味の言い回しだそうです。
談春師匠の熱のこもった噺ぶり。
笑いながらも、その迫力に圧倒された。
息もつかせずに、何人もの人物を演じるわけで。
最後のどたばたシーンなど、本当に息継ぎする暇もないんじゃないだろうか、と。
汗をだらだらかきながらも、それをそのまま熊さんが汗かいている設定に。
汗をふきふき、次の瞬間にはしらっと冷静な寅さんになる。
かと思うと、おもしろおかしい仕草口調の田舎侍に。
そして、隣の江戸っ子が馬鹿にしてるのを知りながら、どうにか侍の機嫌を取ろうとしてる芸者に。
ころころと変わっていく表情と口調と。
落語って本当に話し手の個性が出るんだなぁ、と。
すごく楽しかったし、面白かった。
2列目上手っていういい場所でもあったし、堪能できました♪
譲ってもらって本当に感謝感謝♪
2009年11月23日18時半開演 2列14番
伊坂幸太郎『死神の精度-吹雪に死神-』より『死神の心得』
台本:真柴あずき
伊坂幸太郎の小説『死神の精度』を原作にしたMINERVA WORKS プロデュースによる舞台「Live,Love,Drive.死神の精度」が11/18(水)から11/29(日)まで紀伊國屋サザンシアターで上演される。この上演にちなみ、なんと人気噺家の立川談春が「死神の精度」の落語版に挑む! 1日のみのプレミア公演をどうぞ、お見逃しなく!
予約時期に仕事が忙しかったのと、休みが取れるのかわからず。
チケット取り損ねて諦めてました。
でも、ご縁でチケット譲ってもらえることになり、行ってきました。
現在、紀伊国屋サザンシアターで上演中の『Live,Love,Drive. 死神の精度』。
この原作「死神の精度」から「吹雪に死神」を題材として、真柴あずきが台本を。
談春師匠はあまり新作をやらない方だそうで、かなりプレミアな高座だったようです。
オープニングは紗幕にタイトルの映写。
幕があがると、ステージ後方にライトアップされた雪(紙吹雪)。
それが数分続き、明るくなったステージ上の高座には談春師匠。
そのまま『死神の心得』。
ほんとに芝居を観ているかのようなオープニング。
内容も、落語なんだけど、芝居のような。
原作の世界も壊さず、落語独特の笑いも交えつつ。
改めて原作を読み直したくなったなぁ。
噺が終わった後、談春師匠に呼ばれ、真柴さんが登場。
緊張してるような怒ってるような?(笑)
「すばらしい台本を書いていただいたのですが、話が短くなってしまいまして」
「噺を途中で止めるわけにもいかないですしね。」
「短くなったかどうかは、私だけしかわからないんですが、怒ってますか?」と談春師匠。
緊張した面持ちで首を横に振る真柴さん。
「このような機会をいただいて本当にありがたく思っています」
ありがとうございました、と深々と頭を下げる。
実は、これで終わりだと思ってたんだよねぇ。
そしたら、休憩を挟んでもう一本、と。
いやぁ、これはらっきぃでした。
休憩のあとは『棒鱈』。
これは、枕を述べながら師匠が何をやるのかその場で決めたそうで(スタッフ談)
枕では、落語家が舞台上に“立つ”と所在がなくて仕方がない。
客演などと、芝居に出ることがあるが、見ていてこそばゆくなる。
いくら落語がうまくても、芝居になると、立たせるとほんとうに駄目だ。
と、ご自身が映画、芝居、ミュージカルに出た時の話を。
これが本当におもしろくて、かなりウケました(笑)
羽織を脱いでから、本題に入るまでちょっと間があったなぁ。
構えてしまっていたので、肩透かしを食らったような(笑)
『棒鱈』は、江戸っ子二人が料理屋でお酒を飲んでいると、隣に田舎侍が。
隣部屋には芸者が三人(芸者と見習い「ミー」と「ハー」、これはMe&Herコーポレーションにかけたようで)。
その声が筒抜けで、したたかに酔っ払っている熊さんはイライラ。
(江戸っ子は田舎者が大っ嫌い)
そんなこんなで、ついには熊さんが隣の部屋の襖を倒して転がり込んでしまい喧嘩に。
相手は侍、切られちゃかなわない。
芸者も大騒ぎ。
これを聞いた板前が仲裁に入るが、その手には料理に使っていた胡椒が。
宥めすかしている間に、その胡椒のせいでみんなくしゃみを連発。
「二階の喧嘩はどうなった?」「胡椒が入ったようで」という落ち。
胡椒が入る、とは、物事が中断される、水を差されるというような意味の言い回しだそうです。
談春師匠の熱のこもった噺ぶり。
笑いながらも、その迫力に圧倒された。
息もつかせずに、何人もの人物を演じるわけで。
最後のどたばたシーンなど、本当に息継ぎする暇もないんじゃないだろうか、と。
汗をだらだらかきながらも、それをそのまま熊さんが汗かいている設定に。
汗をふきふき、次の瞬間にはしらっと冷静な寅さんになる。
かと思うと、おもしろおかしい仕草口調の田舎侍に。
そして、隣の江戸っ子が馬鹿にしてるのを知りながら、どうにか侍の機嫌を取ろうとしてる芸者に。
ころころと変わっていく表情と口調と。
落語って本当に話し手の個性が出るんだなぁ、と。
すごく楽しかったし、面白かった。
2列目上手っていういい場所でもあったし、堪能できました♪
譲ってもらって本当に感謝感謝♪
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