吉村達也「生きてるうちに、さよならを」 [読書・映画]
吉村達也「生きてるうちに、さよならを」(集英社文庫)
タイトルに惹かれて購入。
本宮社長の手記形式で描かれていく。
それぞれの章で、語る相手が様々に変わる。
これ、おもしろいなぁ、と思った。
あえて、表現を固定化しないことで、主人公・本宮の混乱ぶりや心境が表現されてるのかな。
しかもそれを最後の「おわりに」で息子が指摘することで、さらに読者の意識に刷り込む。
うまいなぁ、って思った。
そんなに長い作品ではないけれど、読みごたえは十分。
最後のストーリー転換もおみごと。
吉村達也作品、もうちょっと読んでみよう。
「あなたが天国へ行った瞬間を知ってたわ。だって真夜中にきたわよね、私の部屋に。ごめんねって泣きながら…」「兄弟、おれに黙って、なぜ先に逝った。バカヤロー!」親友の葬式で、勝手に死者との絆を強調する自己陶酔型の弔辞に嫌気がさした会社社長の本宮は、自分自身の生前葬を企画する。だが彼は知らなかった。妻の涼子が重い病に冒されて、余命幾ばくもないのを隠していることを……。
タイトルに惹かれて購入。
本宮社長の手記形式で描かれていく。
それぞれの章で、語る相手が様々に変わる。
これ、おもしろいなぁ、と思った。
あえて、表現を固定化しないことで、主人公・本宮の混乱ぶりや心境が表現されてるのかな。
しかもそれを最後の「おわりに」で息子が指摘することで、さらに読者の意識に刷り込む。
うまいなぁ、って思った。
そんなに長い作品ではないけれど、読みごたえは十分。
最後のストーリー転換もおみごと。
吉村達也作品、もうちょっと読んでみよう。
タイトルと、表紙が素敵。
気になるなぁ、ほんと。
ま、また時間見つけて読んでみますっ。
by こだま (2009-09-23 21:32)
こだまさん
たまに表紙買いして冒険します。
今回は当たりでしたねぇ。
今度、車で来た時に貸しましょうか?(笑)
by ぽぽぷりん (2009-10-02 21:46)